moonlight sonata ~prologue 1-1
一台の馬車が、田舎道を走っていた。
まったく整備されていない道にはごろごろと小石が転がり、車輪がそれを越えるとガタンと揺れた。
周りはどこまでも緑の畑、そして見上げれば透き通った雲ひとつ見当たらない青空が広がっており、時折優しい春の風が吹く。
馬車を操っているのは、初老の男だった。
申し訳程度の髭を顎に生やしている。男は近隣の町での、商売を終え、山奥の小さな村にある我が家に向かっているのだった。
いつもであれば、何週かぶりかに家族と会える喜びにその表情も明るい筈なのだが、今のこの男の顔はすっかり曇っていた。
行きに荷台に積載していた木箱の中身は全て無くなり、代りに町でしか買うことの出来ない家族への土産物が布袋に詰まっている。
商売は大成功に終わったのである。
しかし、彼が新たに積んだのは土産物だけではなかった。
とんでもないお荷物を抱えてしまったのだ。少なくとも男はそう思っていた。
「なあ」
男は荷台に向かって話し掛けた。
「本当にこっちに行くのかね?この先は畑しかないが」
と、荷台に載っていた木箱と布袋が微かに動き、
「知ってるよ」
声が男に答えた。そして、声の主が顔を出す。黒髪の、18歳程の少年だった。瞳はその髪の色と同様、黒い。少年は小さく欠伸をし、ぼさぼさと頭を掻いた。
「ご迷惑をおかけして、すみません」
再び布袋の間から、先程とは違う少年の声がした。水色の髪、瞳は深い藍色。幼さを残した声と顔つきをしている。
藍色の瞳の少年は、もう一度、本当にすみません、と謝った。が、あまりに小さな声だった所為か、それは男には聞こえなかった。
少年は男が答えないことを、怒り、少なくともよい感情でないものの表れと思ったらしく、落ち着き無く指を動かす。
「村に着いたら、どうする?」
黒目の少年が、突然藍色の瞳の少年に言った。
「どうする……?何の予定も無いのもしかして?」
「無い。もしかしなくても」
藍色の少年は、呆れたような、そして困り果て泣き出しそうな表情で彼を見る。黒目の少年は、青空をぼんやりと見上げ、
「必死であそこから逃げ出しただろ?考えてる暇が無かった」
「そうだけど、でも僕はちゃんと予定があって、何処かに向かってるんだと思ってたよ……」
「まあ、ちょうど暇だから考えるとするか……」
男は、そんな二人の会話に聞き耳を欹てていた。
農家が多いこの南地方では、農業だけで生計を立てることが出来ずに、下の兄弟を出稼ぎに出すことが無いわけではない。
現に、男も6歳の時、親戚の商家に奉公に出された口である。しかし、先程のやり取りから判断するに、この少年達は何処かから逃げ出してきたと言う。
『まさか、山賊や野盗の類では無いと思うが……』
手綱を握りながら、男は考えた。というのも、今ちょうど男が馬車を走らせている近辺で、近頃山賊や野盗がよく出没するという噂を聞いたからである。
その時は、酒を飲んで浮かれていたこともあり、あまり気に掛けていなかったのだが、今更になって男の胸に恐怖が襲ってきた。男は首にかけているクルスのネックレスを握った。
「あとどれくらいで着く?」
「……っあ、あ、ああ……天候にも因るが、明日中には着く筈だ」
男はどもりながら答えた。黒目の少年は、訊ねた割にはどうでもよさそうに、もう一度欠伸をした。男は深呼吸し、強くクルスを握り締めると、
「なあ、お前達……まさか、野盗とかじゃ、ない…よな?……」
「……」
それまで不機嫌そうな表情を浮かべていた黒目の少年、藍色の目の少年も、驚いて男のほうを見た。
馬車が走る音だけしか聞こえない、静かな時が過ぎて、気を悪くしたなら謝る、と男が急いで言うと、
「……っは」
黒目の少年は表情を崩した。
「悪いけど、俺達は野盗とも山賊とも違う。まあ俺はともかくとして…、こいつみたいな弱そうな野盗なんている訳無いだろ?俺達はただ放浪してるだけ」
そう言われて見れば、そうだが……。男は藍色の瞳の少年の容姿を思い浮かべた。小柄で、よく言えば優しそうな、悪く言えば気の弱そうな少年である。
「ああ……悪かったな」
クルスを握る手を緩めて、緊張していた表情も緩めて、男は答えた。「最近、この辺でよく野盗が出るって聞いててな、それでな」
「山賊……ですか?」
藍色の目の少年が訊ねた。
「ああ、私みたいな町から出てきた人間や、旅人を襲って金品を掻っ攫っているらしい。昔はこのようなことはなかったんだが、ここら辺も治安が悪くなってしまったなあ」
「そうですか」
藍色の瞳の少年がそう言うと、男は周りを少し見て、声を低くし、
「お前達、旧教徒かい?」
突然振られた質問に、藍色の瞳の少年は戸惑った様子を見せた。対して黒目の少年は無表情に答える。
「信仰してるものは無い。……それが?」
「…いや、ここを治めてる君主(ルーラー)が旧教信仰なんだよ。無宗教でも、旧教と新教を巡る問題は知っているだろう?」
「初耳」
その言葉に、男は吃驚した表情を浮かべた。
「珍しいな。お前達は一体何処から来たんだ?」
「大問題…って何ですか?」
藍色の瞳の少年が、そう不思議そうに訊ねると、男は思わず手綱を引いた。馬が驚いたように嘶き、男はああ、と馬の興奮を宥める。
藍色の瞳の少年は、自分が拙いことを聞いたのかと、再び指を落ち着き無く動かし始めた。馬が落ち着くと、男は、
「無宗教なのにも驚いたが、まさか、ルセンの大問題を知らないとはなあ……」
「ルセン?あの、ここってクルクフじゃないんですか?」
「クルクフはルセンの隣の国だ。お前達、クルクフから来たのか」
「いやあの……」
言い辛そうな藍色の目の少年に、相変わらず無表情な黒目の少年は、まあ色々と世話にはなった、と醒めた口調で言い、
「で、何?大問題?」
「ああ。ルセンには皇帝がいるんだが、その下に7人の大諸侯――皇帝を選べる力を持つ選帝侯がいて、その諸侯が治める各領邦に大小様々な国がある。ここはクセ選帝侯の治める領邦にあるカラルというところだ」
「領邦国家ですか?」
藍色の瞳の少年がそう言うと、男は私にはよく分からない、と笑った。男は続ける。
「それで、話が分かり難くて済まないが、このルセンには旧教と、そこから分かれて出来た新教とがある。
昔は旧教しか許されていなかったんだが、60年ほど前になるだろうな、まだわたしが生まれていない頃だが、新教も認めるという宣言が皇帝によって出された」
黒目の少年がふわあと欠伸をする。
「しかしその皇帝が10年と少し前に突然亡くなって、位がその息子に渡った」
「あー……」
黒目の少年が、頭を掻きながら言う。「成程ね……」
「?」
藍色の瞳の少年が、何が?と黒目の少年に訊くと、
「その新しい皇帝が『新教を許さない』とか変なこと言ったんだろ…、おそらくは」
男はその通りだ、と肯く。
「現皇帝は、ルセンでは旧教以外の宗教は認めないとしてしまった。
新教許容に反感を覚えている人も少なからずいたんだろう、今まではっきりとはあらわれていなかった新教徒弾圧も激しくなって、以前からあった新教側と旧教側との対立を更に大きくしてしまった」
そこで男は大きく息をついた。畑は見えなくなり、広々した大地に生えた雑草、樹の葉の緑が微風に薙ぐ。黒髪の少年はぼんやりと辺りを眺めている風だったが、
「……」
少し目を見開いて、そして再び無表情になり、ガシガシと頭を掻くと、ふっと息をついた。男は話を続けている。
「その領民の対立は、段々君主同士のものになって、旧教側の君主は旧教連盟(リガ)、新教側は新教同盟(ユニオン)をつくり、ルセン全体を巻き込むものとなった。
新教徒は働いていた工場を解雇されたり、畑を焼き払われたり、それで野盗や山賊に身を落とす人間が出たらしい。
このカラルは田舎の小さいし、目立つ対立は無いが、そういう流れてきた野盗による被害は増えている。ここらで出ている野盗っていうのも、その類なんだろう」
「大変なんですね」
藍色の瞳の少年が、心からそう言うと、男は疲れたような笑みを浮かべた。
私はまだ幸せなほうだよ、と続けた。
「ここは君主が新教同盟に加盟していないし、争いが飛び火していないから、他の領邦から逃げてくる人もいる。本当に大変なのは、そういう逃げてくる人達だ」
そう言って男がそろそろ昼だな、と口を開いた瞬間、
――ドンッ
突然、弾丸が馬車に撃ち込まれた。何頭もの馬が、その馬に跨った男達が、凄い勢いで馬車に向って賭けて来るのが見えた。砂埃が舞う。
「……!」
驚いた男が馬に鞭打ち、加速しようとしたが、
――ビュッ
弾丸が男の頬を掠り、傍らに置いていた布袋に穴を開けた。「ひッ……!」
馬が突然の銃撃に驚いて嘶き、馬車が揺れる。藍色の瞳の少年は身を硬くする。続けてもう一発、今度は荷台に向って弾丸が撃ち込まれた。
鉄の玉は荷台の板を貫通し、それで勢いを失って、黒目の少年の足元に転がった。
「ふわあ」
黒目の少年がそれを見て、場違いに呑気な欠伸をした。
~あとがきという名の言い訳 1-1
謎小説「Moonlight Sonata」改訂版。
おおまかなところは変わっていませんが、この世界・・・というと大それた感じですが(汗)、の説明を付け加えました
因みに、途中「諸侯」だの「新教」「旧教」だの出てきますが、これは色んな国々の歴史を小指の甘皮くらい下敷きにして考えました(何
よって完全なるフィクション。
私の想像力の著しく欠如した脳みそで考えました(死
相変わらず読み難いですー
そして内容が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぐは
笑って許してください
まったく整備されていない道にはごろごろと小石が転がり、車輪がそれを越えるとガタンと揺れた。
周りはどこまでも緑の畑、そして見上げれば透き通った雲ひとつ見当たらない青空が広がっており、時折優しい春の風が吹く。
馬車を操っているのは、初老の男だった。
申し訳程度の髭を顎に生やしている。男は近隣の町での、商売を終え、山奥の小さな村にある我が家に向かっているのだった。
いつもであれば、何週かぶりかに家族と会える喜びにその表情も明るい筈なのだが、今のこの男の顔はすっかり曇っていた。
行きに荷台に積載していた木箱の中身は全て無くなり、代りに町でしか買うことの出来ない家族への土産物が布袋に詰まっている。
商売は大成功に終わったのである。
しかし、彼が新たに積んだのは土産物だけではなかった。
とんでもないお荷物を抱えてしまったのだ。少なくとも男はそう思っていた。
「なあ」
男は荷台に向かって話し掛けた。
「本当にこっちに行くのかね?この先は畑しかないが」
と、荷台に載っていた木箱と布袋が微かに動き、
「知ってるよ」
声が男に答えた。そして、声の主が顔を出す。黒髪の、18歳程の少年だった。瞳はその髪の色と同様、黒い。少年は小さく欠伸をし、ぼさぼさと頭を掻いた。
「ご迷惑をおかけして、すみません」
再び布袋の間から、先程とは違う少年の声がした。水色の髪、瞳は深い藍色。幼さを残した声と顔つきをしている。
藍色の瞳の少年は、もう一度、本当にすみません、と謝った。が、あまりに小さな声だった所為か、それは男には聞こえなかった。
少年は男が答えないことを、怒り、少なくともよい感情でないものの表れと思ったらしく、落ち着き無く指を動かす。
「村に着いたら、どうする?」
黒目の少年が、突然藍色の瞳の少年に言った。
「どうする……?何の予定も無いのもしかして?」
「無い。もしかしなくても」
藍色の少年は、呆れたような、そして困り果て泣き出しそうな表情で彼を見る。黒目の少年は、青空をぼんやりと見上げ、
「必死であそこから逃げ出しただろ?考えてる暇が無かった」
「そうだけど、でも僕はちゃんと予定があって、何処かに向かってるんだと思ってたよ……」
「まあ、ちょうど暇だから考えるとするか……」
男は、そんな二人の会話に聞き耳を欹てていた。
農家が多いこの南地方では、農業だけで生計を立てることが出来ずに、下の兄弟を出稼ぎに出すことが無いわけではない。
現に、男も6歳の時、親戚の商家に奉公に出された口である。しかし、先程のやり取りから判断するに、この少年達は何処かから逃げ出してきたと言う。
『まさか、山賊や野盗の類では無いと思うが……』
手綱を握りながら、男は考えた。というのも、今ちょうど男が馬車を走らせている近辺で、近頃山賊や野盗がよく出没するという噂を聞いたからである。
その時は、酒を飲んで浮かれていたこともあり、あまり気に掛けていなかったのだが、今更になって男の胸に恐怖が襲ってきた。男は首にかけているクルスのネックレスを握った。
「あとどれくらいで着く?」
「……っあ、あ、ああ……天候にも因るが、明日中には着く筈だ」
男はどもりながら答えた。黒目の少年は、訊ねた割にはどうでもよさそうに、もう一度欠伸をした。男は深呼吸し、強くクルスを握り締めると、
「なあ、お前達……まさか、野盗とかじゃ、ない…よな?……」
「……」
それまで不機嫌そうな表情を浮かべていた黒目の少年、藍色の目の少年も、驚いて男のほうを見た。
馬車が走る音だけしか聞こえない、静かな時が過ぎて、気を悪くしたなら謝る、と男が急いで言うと、
「……っは」
黒目の少年は表情を崩した。
「悪いけど、俺達は野盗とも山賊とも違う。まあ俺はともかくとして…、こいつみたいな弱そうな野盗なんている訳無いだろ?俺達はただ放浪してるだけ」
そう言われて見れば、そうだが……。男は藍色の瞳の少年の容姿を思い浮かべた。小柄で、よく言えば優しそうな、悪く言えば気の弱そうな少年である。
「ああ……悪かったな」
クルスを握る手を緩めて、緊張していた表情も緩めて、男は答えた。「最近、この辺でよく野盗が出るって聞いててな、それでな」
「山賊……ですか?」
藍色の目の少年が訊ねた。
「ああ、私みたいな町から出てきた人間や、旅人を襲って金品を掻っ攫っているらしい。昔はこのようなことはなかったんだが、ここら辺も治安が悪くなってしまったなあ」
「そうですか」
藍色の瞳の少年がそう言うと、男は周りを少し見て、声を低くし、
「お前達、旧教徒かい?」
突然振られた質問に、藍色の瞳の少年は戸惑った様子を見せた。対して黒目の少年は無表情に答える。
「信仰してるものは無い。……それが?」
「…いや、ここを治めてる君主(ルーラー)が旧教信仰なんだよ。無宗教でも、旧教と新教を巡る問題は知っているだろう?」
「初耳」
その言葉に、男は吃驚した表情を浮かべた。
「珍しいな。お前達は一体何処から来たんだ?」
「大問題…って何ですか?」
藍色の瞳の少年が、そう不思議そうに訊ねると、男は思わず手綱を引いた。馬が驚いたように嘶き、男はああ、と馬の興奮を宥める。
藍色の瞳の少年は、自分が拙いことを聞いたのかと、再び指を落ち着き無く動かし始めた。馬が落ち着くと、男は、
「無宗教なのにも驚いたが、まさか、ルセンの大問題を知らないとはなあ……」
「ルセン?あの、ここってクルクフじゃないんですか?」
「クルクフはルセンの隣の国だ。お前達、クルクフから来たのか」
「いやあの……」
言い辛そうな藍色の目の少年に、相変わらず無表情な黒目の少年は、まあ色々と世話にはなった、と醒めた口調で言い、
「で、何?大問題?」
「ああ。ルセンには皇帝がいるんだが、その下に7人の大諸侯――皇帝を選べる力を持つ選帝侯がいて、その諸侯が治める各領邦に大小様々な国がある。ここはクセ選帝侯の治める領邦にあるカラルというところだ」
「領邦国家ですか?」
藍色の瞳の少年がそう言うと、男は私にはよく分からない、と笑った。男は続ける。
「それで、話が分かり難くて済まないが、このルセンには旧教と、そこから分かれて出来た新教とがある。
昔は旧教しか許されていなかったんだが、60年ほど前になるだろうな、まだわたしが生まれていない頃だが、新教も認めるという宣言が皇帝によって出された」
黒目の少年がふわあと欠伸をする。
「しかしその皇帝が10年と少し前に突然亡くなって、位がその息子に渡った」
「あー……」
黒目の少年が、頭を掻きながら言う。「成程ね……」
「?」
藍色の瞳の少年が、何が?と黒目の少年に訊くと、
「その新しい皇帝が『新教を許さない』とか変なこと言ったんだろ…、おそらくは」
男はその通りだ、と肯く。
「現皇帝は、ルセンでは旧教以外の宗教は認めないとしてしまった。
新教許容に反感を覚えている人も少なからずいたんだろう、今まではっきりとはあらわれていなかった新教徒弾圧も激しくなって、以前からあった新教側と旧教側との対立を更に大きくしてしまった」
そこで男は大きく息をついた。畑は見えなくなり、広々した大地に生えた雑草、樹の葉の緑が微風に薙ぐ。黒髪の少年はぼんやりと辺りを眺めている風だったが、
「……」
少し目を見開いて、そして再び無表情になり、ガシガシと頭を掻くと、ふっと息をついた。男は話を続けている。
「その領民の対立は、段々君主同士のものになって、旧教側の君主は旧教連盟(リガ)、新教側は新教同盟(ユニオン)をつくり、ルセン全体を巻き込むものとなった。
新教徒は働いていた工場を解雇されたり、畑を焼き払われたり、それで野盗や山賊に身を落とす人間が出たらしい。
このカラルは田舎の小さいし、目立つ対立は無いが、そういう流れてきた野盗による被害は増えている。ここらで出ている野盗っていうのも、その類なんだろう」
「大変なんですね」
藍色の瞳の少年が、心からそう言うと、男は疲れたような笑みを浮かべた。
私はまだ幸せなほうだよ、と続けた。
「ここは君主が新教同盟に加盟していないし、争いが飛び火していないから、他の領邦から逃げてくる人もいる。本当に大変なのは、そういう逃げてくる人達だ」
そう言って男がそろそろ昼だな、と口を開いた瞬間、
――ドンッ
突然、弾丸が馬車に撃ち込まれた。何頭もの馬が、その馬に跨った男達が、凄い勢いで馬車に向って賭けて来るのが見えた。砂埃が舞う。
「……!」
驚いた男が馬に鞭打ち、加速しようとしたが、
――ビュッ
弾丸が男の頬を掠り、傍らに置いていた布袋に穴を開けた。「ひッ……!」
馬が突然の銃撃に驚いて嘶き、馬車が揺れる。藍色の瞳の少年は身を硬くする。続けてもう一発、今度は荷台に向って弾丸が撃ち込まれた。
鉄の玉は荷台の板を貫通し、それで勢いを失って、黒目の少年の足元に転がった。
「ふわあ」
黒目の少年がそれを見て、場違いに呑気な欠伸をした。
~あとがきという名の言い訳 1-1
謎小説「Moonlight Sonata」改訂版。
おおまかなところは変わっていませんが、この世界・・・というと大それた感じですが(汗)、の説明を付け加えました
因みに、途中「諸侯」だの「新教」「旧教」だの出てきますが、これは色んな国々の歴史を小指の甘皮くらい下敷きにして考えました(何
よって完全なるフィクション。
私の想像力の著しく欠如した脳みそで考えました(死
相変わらず読み難いですー
そして内容が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぐは
笑って許してください
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